-げんこうぼうるい・いきのまつばら
【元寇防塁〜生の松原】
(昭和六年国指定史跡)

復元防塁とその手前にも石積み
生の松原の防塁は、肥後国が担当した。

福岡市の西に弓なりの綺麗な松原が続いている。生の松原だ。
「なまのまつばら」ではなく、「いきのまつばら」だ。
生の松原遠景

ここに元寇防塁が残っていて、一部復元されている。
高さは2mくらいあり、当時の雰囲気をよく感じることができる。
種類の違う石のつなぎ目

さっきも書いたが、生の松原の防塁は肥後国が担当したといわれている。
ということは、あの竹崎季長(たけざきすえなが)の「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」で、
季長が菊池勢の前を馬に乗って通り過ぎる場面に出てくる防塁がここなのだ。
防塁の上に陣取った菊池勢はリラックスした雰囲気で雑談しているようだ。
中央に陣取る涼やかな大将は、菊池武房(きくちたけふさ)だ。
蒙古襲来絵詞の一部


防塁をウラから見る
防塁を裏からみると、こんな感じ。
防塁の向こうに毘沙門山や玄界島が見える。
菊池武房も見ていた風景だ。


場所 福岡市西区生の松原一丁目
アクセス JR博多駅から国道202号線を西へ進む。元寇防塁探索には、古いほうの202号線が便利。 
約10キロ先の「小戸西」交差点を通り過ぎると、ビルがなくなり松林になる。
道の右側に防塁があるのだが、残念ながらこのあたり、駐車場がない。
そこで、オススメは「小戸西」交差点の手前、左のマクドナルド、味のウエストの駐車場に車を停めよう。
マックでコーラだけ買い、202号線を西へ歩こう。十郎川ヨコのからつバーガーでミックスバーガーを購入し、
いよいよ生の松原だ。元寇防塁の看板から右折、松林を抜けると復元防塁がある。
ゴミは持ち帰ろう。