-げんこうぼうるい・かしい
【元寇防塁〜香椎】
香椎の防塁は、豊後国が担当した。
生桑寺文書に、「香椎前浜石築地の事」とあり、香椎にも元寇防塁があったといわれている。
また、大正十年(1921)に当時の内務省が糟屋郡香椎村浜男(はまお)を発掘調査し、
防塁の跡が認められたという。(柳田純孝『元寇防塁』 「甦る中世の博多」葦書房)
同書によれば、前浜とは香椎宮頓宮から多々良川にかけてのことで、
浜男は頓宮から香椎小学校あたりのことという。
しかし、現在香椎には防塁の跡は見当たらない。
JR香椎駅近くに浜男神社という名前の神社が2つある。
上の写真はそのひとつ。このあたり地形が上下しているのは昔の海岸の名残りだろうか。
もしそうだとすれば、防塁もこのあたりにあったのかもしれない。
もうひとつの浜男神社はJR線のすぐそばにひっそりとある。
場所 | 福岡市東区香椎駅前一丁目あたりか? |
アクセス | JR香椎駅の改札を出て、正面のセピア通りを進むと道がくだっていて、交差点で旧唐津街道を横切ると西鉄宮地岳線へ向かって上りになる。 宮地岳線のあたりが昔の海岸線だったといわれる。今、線路のところが高くなっているのは、鉄道敷設の際に盛り上げたのだろうか。 このJR線と西鉄線の間を大正十年に発掘したそうだが、何も痕跡が残っていないようでどこか分からない。 JR香椎駅からセピア通りへ向わず、すぐ右の細い道を進むと徒歩30秒で浜男神社がある。香椎保育園のヨコだ。 もうひとつの浜男神社は、JR香椎駅からまっすぐ出て、最初の交差点を左折、旧唐津街道を歩くと、 300mくらいで道の右にポツンとある。西鉄「香椎宮前駅」より手前だ。 香椎駅周辺は道が狭いので、車で行く場合は、駅周辺のコインパーキングへ駐車しよう。 |