ひがしこうえん
【東公園】



元寇ゆかりの銅像が建つ公園。
梅の季節の東公園

東公園は東区千代町にある。今では福岡県庁、県警本部の前の公園というイメージだろう。
しかし、ここはかつて海辺の地で唐津街道がとおり、千代松原(ちよまつばら)と呼ばれていた。
拙者の大先輩によると、子供のころは手で土を掘ると真っ白な砂が出てきていたそうだ。

ここには元寇にゆかりあるものが3つある。


■亀山上皇像
亀山上皇の銅像
亀山上皇(かめやまじょうこう)は第九十代天皇で、第八十八代・後嵯峨天皇(ごさがてんのう)の皇子だ。
両統迭立(りょうとうてつりつ)の始まり(大覚寺統だいかくじとう)となった天皇でもあり、
また太平記の主役・後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の祖父にあたる。

元寇に際して、「わが身をもって国難に代わらん」と伊勢神宮などに祈願されたという。
福岡市東区の筥崎宮(はこざきぐう)には、亀山上皇の御親筆といわれる「敵国降伏」の宸翰(しんかん)が奉納されている。

そのおかげか、元軍は神風によって壊滅した。
だから、亀山上皇像は海に向って建っているのだ!

同像は、明治三十七年建立。
台座の「敵国降伏」の文字は、有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)の御親筆だ。



■日蓮聖人像
日蓮聖人の銅像

日蓮(にちれん)は、言わずと知れた日蓮宗の祖である。
法華経に帰依することを説き、そうしないと外国の侵略を受けるであろう、
と蒙古襲来を予言した、といわれている。

この日蓮聖人像も明治三十七年に建立された。
巨大な銅像で、拙者は高校のころ、
どうして上皇像よりも日蓮像のほうが圧倒的に大きいのだろう、と不思議に思っていた。
が、今では不思議ではない。
宗教のチカラ、というものだと理解できる。

あ、いやいや、別に拙者は○○学会のものではござらぬぞ。
こうして、今日も日蓮像は海を睨んで建っているのだ。


■元寇記念館
少し古いが元寇記念館

東公園の一角にある建物が元寇記念館だ。
中には元寇に関するいろいろなものが展示されている。

亀山上皇像、日蓮聖人像は、当初の計画では北条時宗(ほうじょうときむね)像だった、
という意外な事実を知ることができる。




場所 福岡市東区東公園
アクセス JR博多駅から大博通りを1キロくらい進み、「呉服町」交差点を右折すると、正面に県庁の建物が見える。
市民体育館の前のV字型の交差点を右に入ると、右手が東公園、左が県庁だ。
東公園を通り過ぎようとする端っこに駐車場がある。(元寇記念館の横)
たしか有料だったような気がする。