【太鼓櫓跡】
裏御門の西に位置する二階櫓。伊之助櫓、古時打櫓とも。
裏御門跡の西側石垣に階段跡が残っている。
太鼓櫓があった場所に礎石が残っている。
だけど案内標識はない。
ここには時を告げる太鼓があったそうだ。
あれ、御時櫓との関係は？
古くはここが時を告げる太鼓を鳴らした場所で、
のちに御時櫓の鐘がその役割をしたらしい。
さらに後には革櫓にも、同役割があった可能性もあるという。
時の流れで、建物の役割が変わっていくのはおかしなことではないから、
そうかもしれない。
なお、「伊之助」とは、古図に「時打ノ名ナリ」とあるので、
太鼓係の役職名だろうか。
ところで、佐藤正彦氏は潮見櫓の謎について、
現存の潮見櫓は、実はこの太鼓櫓の可能性がある、
としていることを付記しておこう。