-しおみやぐら
【潮見櫓】 (移築・現存)
大手門脇にある二階櫓。たぶん福岡城跡で一番有名な櫓。
今は大手門の横に建つが、もともと三の丸(北丸)北西隅にあった。
明治時代、旧藩主黒田家は城下町・浜町(はまのまち)の家臣の屋敷を別邸とした。
大正時代に、城内にあった搦手門、武具櫓、潮見櫓を別邸に移したが、空襲で別邸は全焼。
幸いに潮見櫓だけが焼け残り、昭和三十一年(1956)、現在地に移築された、と言われている。
福岡県指定文化財。
(左)平和台陸上競技場のほうから見た潮見櫓。
(右)舞鶴公園北西隅。本来このあたりに建っていた。が、名残りはない。
※「福岡城の櫓」によると、
崇福寺に移築されていた月見櫓から潮見櫓の棟札が発見されたという。
発見したのは、「甦れ!幻の福岡城天守閣」の佐藤正彦氏。
その他にもいろいろな証拠からも、この月見櫓と云われているものこそ、潮見櫓だと考えられるそうだ。
そうなると、ここで紹介している「潮見櫓」は別のものということになる。
まだはっきりしないが、どうもその可能性が高そうだ。
一説に、ここで紹介している潮見櫓は、実は太鼓櫓である、ともいう。
う〜む、謎じゃ。
が、ここでは現地案内板どおり潮見櫓とした。
将来は書き換える必要があるだろう。